「四年間を振り返って」
このコラムでは他の四年とは少し毛色を変えて怪我で悩んでる人に向けて自分の経験を書きたいと思う。
自分の四年間を振り返ると常にどこかしらの怪我と向き合わなければいけない四年間だった。怪我を理由にラクロスから目を背け逃げていた時期もあった。
1年生の時、腸腰筋の怪我で半年以上練習を抜けていた時期があった。当初は何もできない自分に絶望していた。怪我が治ったと思ったらまた怪我をして、周りとの差が広がっていく。その差が目に見える形になって現れ、とてつもない焦りを感じたことを覚えている。
しかし、何もできないというのは間違いだった。ふと怪我が治って復帰した時のことを考えたとき、今の自分は周りとの差を埋めようと努力することもなく、ただ逃げていたのだと気付いた。復帰してから差を埋めるのでは遅い、この期間に差を埋めることを考えて復帰した時に上手くなっていようと思った。それからはマイナスに考えていた怪我をプラスに考えることにした。
怪我が多かった自分にとっては怪我でラクロスができない期間こそが自分と向き合えて、苦手克服や技術向上につながると悟った。そういう思いでこれまでやってきた。
怪我で悩んでる人に伝えたいのは怪我でラクロスができなくても上手くなる為に出来ることは何かしら必ずあるということ。
自分自身、1年生の頃は練習時間ずっと壁当てをしてパスキャ技術向上にフォーカスしたり、高次元メニューを外から見て擦り合せることでラクロスIQを高めるようにしていた。他の怪我の時期でも怪我に影響がない範囲で自分の技術向上につながることをしていた。
他にも方法はたくさんあると思う。
もし、自分で考えてやるべきことがわからないのであれば、先輩や同期、後輩、コーチなどチームの誰かに相談するといいと思う。このチームには親身になって一緒に考えてくれる仲間がいるから、きっと良い方法を提案してくれるはずだ。
怪我と共に歩んできた四年間だったが、最後のリーグ戦、千葉大が誇るDMFとして相手を圧倒して守り抜き、何が何でもOFにボールをつなげる。
リーグ戦も残すところあと2戦。
2敗で迎えた日体戦、勝利することができた。この試合は他の二試合と違って皆プレーに気持ちがこもっていたり、チームでやるべきことをしっかりやれていたりしたから勝てたと思う。
明日は慶應戦、気持ちで負けず自分たちがやってきたことを全て出せれば必ず勝てる。
残り2戦、勝って最高のリーグ戦にしよう
25期 #14 藤田晃