#9 副将 DF 石垣雄太郎

去年の⼊れ替え戦、俺は千葉⼤を 1 部から落としてしまった。
同点に追いつかれた5失点⽬、志野とのワンワン、俺が抑えれなかったから、いま千葉⼤は2部にいる。負けて悔しいっていう思いよりも、申し訳ないって思いの方が大きかった。

だから絶対に今年は、せめて⼀部にあげて、来年以降また千葉⼤が1部で戦えるようにって思って20チームに臨んだ。

チームが始動したときは、上に⽴ったのなんて初めてで、チーム全体の雰囲気とか成⻑度をみたりするのが全くできなくて、めちゃくちゃ焦った。そんなとき、誰だったか忘れたけど「全体が無理なら、 周囲の⼈からひとりずつ、ワンポイずつ⾒ていくといいよ」って教えてもらった。そうやって少しずつ、プレイヤーとしても、幹部としてもキャパを増やしていこうって思ってた。

そしたら、コロナ。
グランド使⽤禁⽌って⾔われた。そんな中でも、⼀部に上げるために絶対に倒さなければいけない相⼿はグランドを使えてるって聞いて、まためちゃくちゃ焦った。無理してでも練習しなきゃって思って、隠れてグランドとったりしようって思ったけど、 幹部にもコーチにも⽌められた。全体練はもうできないって思って、どうやっていくか話していたら、ラクロス協会から練習自粛の呼びかけがあった。これはチャンスだと思った。⾃粛期間は誰でもモチベーションの維持は難しいと思ったから、ここで頑張れば他⼤とグッと差をつけられると思ったから。個⼈技術・ 個人能⼒の向上しかやることなかったから、AllOutにもフォーカスしやすかった。この時は、とにかくAllOutを体現し続けること、それを周りに⾒せてその輪を広げていくことを意識してやっていた。そこからは、⼀⼈での基礎練から、グランド使用許可がでて、段々とラクロスができるようになっていった。シンプルにラクロスできて楽しいって気持ちと、そこから来る?雰囲気の緩さが気になって、ほんとに⼊れ替え戦勝てるのかって⼀⼈で勝⼿に⼼配になっていたりもした。

そんなこんなで、1部昇格に向かってひたすらAllOutしてきたのに、8 ⽉頭の主将会で昇降格なしの通知。
その2週間くらい前かゆうあさんも⾯談してくれていて、昇格なしってなってもなんとか続けられるように準備はしていたつもりでいた。でも、本当に昇格なしって⾔われたら受け⽌めきれなかった。意味がわからなかった。何で今年?って。今までやってきたことが意味なく感じられて、全部投げ出したかった。自主練したし、ミーティングにも参加はしたけど、態度は最悪。最悪な⾃覚はあったんですけどどうしても直せませんでした、あの時は本当にすみませんでした。
そうやってると、俺を⼼配してか⾒かねてかいろんな⼈が声をかけてくれた。「⼀緒にやりたい」とか「雄太郎が必要」とか、本当にうれしかったし、⾊々な⼈に⽀えられてラクロスができているんだって実感した。同期、コーチ、幹部の皆さん、あの時は本当にありがとうございました。

この昇格なしって通知で、俺の中でラクロスをやっている意味が変わったように思う。

今だから⾔えるんだろうけど、リーグ戦に出るようになった 2 年⽣の時からこの通知があるまでの期間、俺は千葉⼤のためにラクロスをやっていたような気がする。もちろん⾃分が上⼿くなるのは⾯⽩かったし、お世話になった先輩に成⻑した姿を⾒せたいという気持ちはあった。でも1番のモチベーション?は、チームで勝つ、千葉⼤を1部に残さなければいけないという思いだった。これはこれで毎回の練習を1秒も無駄にできないという思いや、毎試合の緊張感、リーグ戦で勝った時の思いは格別にすごかったし、毎年ワクワクして⾯⽩かった。⼀⽅で、この半年間は、練習や試合を通してもそれまでほどの緊張感はなく、純粋にラクロスの楽しさを感じ、20チームで少しでも⻑くラクロスをしたいという思いが⼤きく、ラクロスをしていたように思う。

客観的に⾒て俺はこの半年間どうだったんだろうか。少なくとも俺個⼈としてはラクロスの純粋な⾯⽩さはこの半年の⽅が感じれた気はしたが、チームの副将として、DFの要として求められていたパフォーマンスを発揮できていたのか。わからん。

「チームの歴史やOBOGの想いを背負ってラクロスをすること」と「⾃⾝の成⻑とラクロスを純粋に楽しむこと」のヌヌ。俺はこれができていなかったんだと思う。だから、みんなにはこのヌヌをできるように⼯夫してほしい。そして、俺らが⽬標にしていた1部昇格を達成してほしい。

最後に、皆さん、今まで本当にありがとうございました。