幹部挨拶 笠井ゆう子

所信表明

数ヶ月前、24期の引退を期に考えた。
ラクロス部員として過ごす残りの一年は、自分の人生にとってどのようなものになるのか。
大袈裟な気もするけれど、就活生らしくて悪くない。

小学校卒業までは水泳やバレエを習ったりリレーの選手に選ばれたりしたが、中学高校時代の私は運動とは無縁の人間で、その間に運動神経はすっかり酷いものになった。

ラクロス部を引退したら、この先自分はもうスポーツに、ましてラクロスに関わることはないのだろう。

もし何年後かにラクロスがオリンピック競技になってテルさんや洸希さん、裕樹が出ていたとしても、その世界はテレビの向こうで私には手が届かない。ボルトとか髙橋大輔とかそういうレベル。

「こちら側」でいられる最後の一年。
その瞬間、その場でしかできないことを、今この時からやり始めよう。

先日の19チームの初戦となった試合について。

OBのヘルプ無しに練習試合ができることに感激し、3年ぶりのMFセットの存在に衝撃を受けた。

そして何よりも、勝利の瞬間。

最高学年での勝利は噂に違わず格別で、今年のチーム目標を「学生日本一」に決めて良かったと、そう思った。

勝つことに全力を捧げられる環境に感謝し、最大限の努力を惜しまずにいよう。

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25期 MG 副務 笠井 ゆう子

中央戦に向けて ー 4年 金谷洸希

「勝ちたい、ただ勝ちたい。勝つことだけが全てじゃないって言う人がよくいるけど、それは本当に勝利を目指して戦った人だけが言えることだと思う。」

新歓pvの一部で言ったこと。今でも本当にそう思う。

 

この1年間の練習、mtg、ウエイト、ラン、全ての努力は、結果でしか示すことができない。

 

千葉大は弱いから、下手くそだから、死ぬほど努力しないと勝てない。他の大学より2倍成長し続ける。

ラクロスをする上で、発信ばかりして周りの声を聞かないのは自分勝手で、逆に受信ばかりしてなにも発言せず、周りに自分の考えを伝えないのは、自分のやりたいプレーを理解してもらえない。発信と受信、相反する2つのことを両立する。

2つの意味を込めて掲げた「双」というスローガン。
みんなはこの1年間でどれだけ意識して練習してこれただろう。

 

千葉大は自分に甘い選手が多すぎる。
自分が苦手と分かっていることから目を背ける。
ウエイト、増量、シュート、パス、ラクロスIQ。自分に向き合うことが足りてなさすぎた。
2倍成長し続けるということは、常に考えて、今の自分に何が必要なのか、何を伸ばすのかを追い求めていないといけない。

 

今年のスローガンを掲げて、求め続けたつもりだったけど、振り返ってみると、つもりで終わっていて、もっとやれたんじゃないかという後悔がある。

 

俺自身ももっと個人と向き合うべきだったと、後悔している。
もっとみんなとうまくなれた。

 

今年、本気で関東制覇を懸けて1年間やってきた。

認識の甘さに気づいたのは早稲田戦だった。
6-20で負けた。

続く立教戦も4-16で大敗。

1年間の価値が、もっと言えばこの4年間のラクロスをしていた価値が自分の中ですごく下がった。
悔しいどころじゃない。なんのための4年間だったんだろう。

日々の小さな妥協が積み重なって生んだ結果だと思った。

 

だから、後輩たちには4年生のときに後悔しないように言っておく。

今やれることは全部やれ。自分に負けるな。

昼寝するくらいなら1日30分でいいからクロス触れ。
朝20分早く起きてシュー練しろ。
ウエイトではいつもより一回追い込め。
ラントレで毎回ぶっ倒れるくらい走れ。
次の日の朝までに映像チェックして、自分の課題を持って練習に取り組め。

明日から頑張ろうって言うやつは頑張れない。本当に頑張るやつは今、この瞬間すでに頑張ってる。

 

人間の成長は、限界を越えたところにある。

吐くほど食べたら胃が大きくなる。
クロスをボールを落とすくらい早く動かすから、クイックネスがつく。
死ぬような思いして走るから体力がつく。

全てにおいて、限界を越えたとき、人間は成長する。

例えば、映像を今日はいいやと見ないで次の日練習に行っちゃうけど、バイトで時間ないけど、今日は見てみよう。それについて5分でもいいから考えて、ラクロスノート書いてみる。
そうしたら昨日の自分より一歩成長できる。
自分のキャパも増えるし、時間の使い方も上手くなるし、新しい知識を手に入れられる。

 

いつも昼寝を2時間しているけど、ちょっと曇りで雨降ってきそうだけど、今日は1時間シュー練してみよう。
そうしたら、微妙だった逆手のシュートの感覚を掴めるかもしれない、リーグ戦で武器になるようなシュートを身に付けられるかもしれない。

そういう1日1日の踏み出す一歩が、5〜10分の限界突破が自分の4年間の価値を変える。
全てはリーグ戦の結果として。

 

4年間の価値って結局はリーグ戦の結果だから。
どんなに頑張ったって言っても結果がついてこなかったらその4年間になんの意味もない。
どんないい結果も、どんな悪い結果も、全て自分次第。
勝てばその4年間に価値はあるし、負ければその4年間に価値はない。

後輩たちには、自分の手で、価値のある4年間にして欲しい。
そのために、死ぬほど努力して欲しいと思う。

 

 

明日は中央戦。
spリーグで中央に勝った瞬間、何より先週の法政戦で勝った瞬間。

あの瞬間は本当に最高だった。

いつも妥協してしまう、GBへの一歩を出そう。
いつもプレッシャーにいけそうな場面で引いてしまっている一歩を出そう。

グランドでも変われる。
明日、今まで負けていた自分に勝とう。

このチームで最高の瞬間を。
中央戦、勝つぞ。

主将 #7 MF 金谷洸希

 

2018 | 2017| 2016

法政戦に向けて – 4年 小勝啓司

「俺達の4年間はリーグ戦でしか体現できない」と洸希はよく口にする。

僕達の4年間を証明出来るのはリーグ戦の結果だけだ。だけど現実は0勝3敗。自慢できる同期しか居ないのに何でだと思った。僕達4年生の4年間は間違っていたのかと。

僕自身、3年生で幹部入りするまでの2年間は振り返ると惰性という言葉に尽きるものであったと思う。だが幹部になったことで環境が僕を変えた。しかし前に謙志さんが主将挨拶のブログで書いていた様にやらせてくれる立場の人間がいなくなった環境がやる側に変えただけに過ぎなかった。

 だから本質は何も変わってなかった。幹部という環境によって頑張らなければならない自分がとてもしんどかった。所詮、幹部というレッテルによって見栄えが良くなった自分はいとも簡単にそのレッテルが剥がれ落ちていった。

そして今シーズン僕は4年生になった。洸希が優亜と僕を信頼して幹部に加えて最初はスタートした。この時、今年こそは期待に応えたいと強く思ったのを覚えている。

だけど結果はどうだろうか。この1年間も散々間違えてきた。リーグ戦でも結果は残せていないどころかフェイスオフが戦犯になっている。

僕は残りの4人の同期の努力の片鱗しか知らない。だけど全員胸を張って自慢出来る同期だ。そう考えると僕達4年生の4年間が間違っているのではない。僕の4年間が間違っていたのではないかと思った。

成蹊戦後、今年の目標であった「関東制覇」が叶わないと決まったあの日。僕の4年間が足を引っ張ったと思った。みんなが本気で目指していた夢を潰した気がして本当に申し訳なくて仕方なかった。ただただ泣くことしか僕は出来なかった。

あれから1週間経って明日は法政戦。リーグ戦は残すところ2戦のみだ。

僕は愛すべき同期4人の4年間。一緒に過ごしてきた無数の時間。嫌なことも嬉しいことも数え切れないほどにあった4年間を否定するような結果にこれ以上絶対したくない。

間違いだらけだったかもしれない僕の4年間。

だけど確かに足掻き続けてきたはずの僕の4年間。

明日こそは試合で体現する。僕の4年間。僕達の4年間を形に残そう。

4年 主務 MF/FO 小勝 啓司

 

2018 | 2017| 2016

成蹊戦に向けて - 4年 遠藤あゆ子

私は絶対向いてないのにTSリーダーをやっている。

今までずっと、先輩たちが大好きで、憧れで、ただただついていくだけだった。

チームをまとめるのは自分じゃないって思ってたから、地味にコツコツとまわりのみんなに置いていかれないようにそれなりに頑張ってた。

自分で責任持って「こうしよう」って決めるのも、良くないことを指摘するのも苦手だった。(今も苦手だけど)

でも、同期が少なくて、それでもみんな必死に頑張ってる姿を見て、私がやるしかない、頑張ろう、と決めた。

何にもわかってないしできない私は、これまで本当にいろいろな人に支えられてやってきた。

いざ、4年生になり、リーダーという立場になると、今までとは比べ物にならないくらい、勝ちたい、TSを良くしたい、という気持ちが強くなって、できてないことがどんどん見えてきた。悩んだり、イライラしたり、厳しく言うことも増えた。

そんな時に、去年から主務としてチームを引っ張っている小勝から、「チームのミスは自分のミスだって思えるのが本当のリーダーだよ。」と言われた。

この言葉は今でも、ふと頭に浮かぶ。

最初はそう思うことはできなかった。でも、今はそう思うことが少しずつだけど、出来るようになってきた。

もーーって思っても、私がこうしなかったのが悪いなと。

こうなれたのも小勝のおかげです。

小勝だけじゃなく、4年生になって、リーダーやる中で、同期にはいつも本当に助けられている。

ダメなところはちゃんと厳しく言ってくれるし、アドバイスくれたり、適当に話聞いてくれたり。

この代のTSで本当に良かったなって思う。

そして、何より、いつも誰よりも頑張っている4人の姿が、一番の原動力だ。

ひろき、ゆうあ、まつこ、小勝。いつも本当にありがとう。

そして、やっぱり、私はこのチームが大好きだ。

だから頑張れるし、勝ちたいって本気で思える。

人数が少なくて、タイム兼ビデオ兼ジャグとか、ビデオ兼ジャグ兼データとか、私が1.2年生の頃にはあり得なかったことを、「これもできるんじゃない?」って、大変なのに辛そうな態度を見せずに頑張ってくれるし、

週6、週7で練習行くことになっても、「大丈夫です!」って言ってくれて、こんなわたしをいつも支えてくれるとてもしっかりしているTSのみんな。

どんなに苦しい状況でも、応援を切らさず、上級生を励まし続けてくれる1年生。

心も身体もボロボロになっても、挫けずに必死に上級生について行く、一生懸命で素直でかわいい2年生。

もう同期って感覚で、まあまあなめてくるけど、4年生をいつも、たくさん支えてくれる3年生。

自慢の同期。

本当に熱心にチームを強くしてくれるコーチの方々。

いつも厳しく、でも、もっと頑張らないとって思わせてくれる貴也さん。

今までラクロスのことあんまり話してなかったけど、本当は誰よりも心配してくれて、応援してくれて、支えてくれる親。

本当にみんなに感謝しきれない。そして、そんな大好きなチームで絶対に勝ちたい。

みんなが喜んでるところを見たい。

これまで何度も言われて来てるけど、やっぱり結果が全てなのがラクロスだと思う。頑張ったかどうかなんて関係ないし、どんなに大好きでいいチームでも関係ない。

だから、勝とう。

みんなのこと、信じてる。

絶対に勝てる。

明日は絶対に勝って、関東制覇への第一歩を踏み出そう。

双。

4年TS/TR 遠藤あゆ子

 

2018 | 2017| 2016

立教戦に向けて ー 4年 斎藤優亜

今シーズンは自分にとって本当に大きな不安と戦った一年だった。

新シーズンが始まってすぐの12月20日、左足のアキレス腱を断裂した。

やった瞬間自分の中で「これはやばいかも」っていう感覚はあったけれど、いざ病院で「手術して復帰まで半年はかかる」って言われると本当にこれからどうしようっていう気持ちと絶望しかなくて、ただただ落ち込んでた。

そこから入院して松葉杖がとれるまではほとんど動くこともできなくて、本当は考えたくもなかったんだけどひますぎて色々なことを考えていた。

これまでの自分のこと、これからの自分のこと。

改めて怪我をするまでの自分のことを振り返ってみると、新チームになってからの自分はとても傲慢になっていたのではないかと気付いた。

数少ない4年の内の一人としてチームを引っ張らなければいけない。DFリーダーとしてDFチームを引っ張らなければいけない。

そんな責任感やプレッシャーに、自分でも気づかぬうちに負けてしまっていたんだと思う。

他のロングに自分が下級生の頃だったら絶対できないようなこと求めて、できなかったことに一人で勝手にイライラしたり、プレーでも自分もまだまだ下手なのに周りのレベルが下がったことに甘えて、ちょっとでもうまくいかなかったら力任せなプレーばかりして誤魔化していた。

こんな態度ではプレーヤーとしてはもちろん、人間としても成長はないと深く反省したし、フィールドを離れてゆっくり考える時間ができたことで自分の弱さに気付くことができたのはすごく良い機会になった。

そして、もう一つ怪我をして気づいたことがある。

それは、どんな状況でも成長するため、うまくなるためにできることは必ずあるということ。

ぼくは半年間、ラクロス部の一員でありながらラクロスをすることができなかった。

でも、そんなぼくでもラクロスはうまくなれたし成長できた。

たとえフィールドに立てなくても、探せばラクロスをうまくなる術はいくらでもあった。

僕はそれに怪我をしてラクロスができなくなってから気付いたけど、これはみんなに言えることだと思う。

怪我でプレーができない人。バイト、勉強が忙しくて時間がない人。スランプでうまくなってる気がしない人。

みんな色々な問題、課題を抱えながらラクロスをしていると思うけれど、大事なことだからもう一度だけ伝えたい。

どんな状況でも成長するため、うまくなるためにできることは必ずある。

考えられない、見つけられないなら誰かに相談してほしい。もちろん僕でもいいし、コーチでも同期でもいい。

だから、常に自分のできることを探し続けるのをやめないでほしい。

そして最後に。

怪我をして、今ある環境が当たり前ではないということ、色々な人に支えられて今があるということを一番大きく実感した。

走れること。パスができること。ラクロスができること。

今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなって、自分がどれだけ恵まれていたか分かった。

このことを実感してから、ラクロスをすることに対する責任のようなものが増した。

ラクロスを義務でやっているわけではないが、自分がラクロスをしている背景には、環境を作ってくれたOBOG、支援してくれる両親、教えてくれるコーチ、そして共にプレーしてくれるチームメイトなど様々な人がいるんだということを強く意識できるようになった。

さっきは怪我した当初絶望しかなかったと書いたけれど、今では怪我をして良かったと自信を持って言える。

怪我をして、普通に一年間プレーをしていたら絶対に得られないもの、気づかなかったものを得ることができた。

同期にも本当に助けられた。

怪我したあと一番最初に連絡をくれたし、遠いのに家にも病院にもわざわざ来てくれた。素直に嬉しかった。

人数はとても少ないけれどやっぱり僕は24期が好きだし、この24期と勝ちたいという想いが一層強まった。

リーグ戦前に見たpump up pvの中で印象に残っている言葉がある。

筒井さんの言っていた「4年間が素晴らしいものだったことを自分の手で証明してほしい」という言葉だ。

本当にその通りだと思うし、僕はチームが勝つことで自分の4年間を証明するのではなく、自分がチームを勝たせることで4年間が最高のものだったと証明する。

双。

#5 DF 齊藤優亜

 

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