競技性

 

 ラクロスは硬質ゴム製のボールを、金属製スティックに網のついた「クロス」を使って扱い、持って走ったりパスをしたりして最終的にゴールにシュートを決め、得点を競うボールゲームです。
 コートはサッカーよりもやや小さく、アイスホッケーと同様にゴールの裏もフィールドとして使うことができます。 ゴールは 183cm 四方の正方形をしています。
 世界的な競技人口は約 60 万人、日本では男女合わせて約 25,000 人とされています。

 

 男子ラクロスではボディコンタクトが許容されており、選手はヘルメットや防具類を装着して試合に臨みます。具体的には、金属製のクロス、ヘルメット、ショルダー(肩及び胸部の防具)、エルボー/グローブ(腕部の防具)を用います。
 トッププレイヤーのシュートは 160km/h を超え、激しいボディコンタクトがあることから、“地上最速の格闘球技”と呼ばれています。
 また、戦術やデータの活用が非常に有効で、身体能力だけでは勝つことが難しいスポーツでもあります。

 10対10で戦い、フィールド内のプレイヤーは、アタック 3 人、ミッドフィールダー3 人、ディフェンス 3 人、ゴ ーリー1 人で構成されています。アタックは攻撃の選手、ミッドフィルダーは中盤の選手、ディフェンスは守備の選手にあたります。また、ゴーリーはサッカーなどでいうゴールキーパーです。

 オフェンス時は 6 人、ディフェンス時はゴーリーを含め 7 人で守らなければならず、残り のプレーヤーはハーフラインを超えることが出来ません(オフサイドルール)。 一試合は 15分×4Q(クォーター)となっています。

 選手の交代はフライと呼ばれ、交代エリアを使い何回でも交代は可能です。フィールド内を全力 疾走で駆け回るミッドフィールダーは 2-3 分おきにフライすることも多くあります。

 選手が扱うクロスはポジションによって異なり、アタックやミッドフィールダーは動きやすさやクロスの振りの速さを重視して約 1m のショートクロス、ディフェンダーは約 1.8m のロングクロス、ゴーリーは網の部分が大きいゴーリークロスを使います。ディフェンス力強化 のため、一部のミッドフィールダーがロングクロスを持つことも多く、ロングミディ(LMF) と呼ばれています。
 なお、試合中フィールド内でロングクロスを持つことが出来るのは 4 人までです。


基本ルール>>>>>