好きじゃなかった。
朝練のための早起きも、
練習で疲れたまま1日過ごすのも、
怪我の痛みを感じながら練習するのも、
意味のよく分からない飲み会をするのも、
好きじゃなかった。
時間の無駄なんじゃないか、
お金の無駄なんじゃないか、
労力の無駄なんじゃないか、
幾度となくそう思った。
「なんでラクロス続けてるんですか?」
こんなことを何度か聞かれたけど、
上手く答えられた試しがない。
「なんでかって言われても…(こっちが知りたい)」
でも、結局最後まで続けていた。
「なんでラクロス続けられたんですか?」
そう聞かれてもまだ答えられそうにない。
ただ、試合の時だけは楽しかった。
負ける気がしなかった。
なんでも出来る気がした。
やっぱりラクロスが大好きだったのかもしれない。
人からの評価と自己評価が食い違うことは何度もあった。「絶対自分の方が正しい」と思うことも、「やっぱりあの人の言う通りだった」と思うこともあった。結局どっちが本当に正しいかなんて分からないけど、最後は自分を信じられて良かったと思う。